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プロジェクトストーリー:デジタル展開「大河ドラマ・朝ドラの360度コンテンツ」|仕事を知る|新卒採用サイト|NHKエンタープライズ

WORK プロジェクトストーリー

デジタル展開「大河ドラマ・朝ドラの360度コンテンツ」
01

デジタル展開「大河ドラマ・朝ドラの360度コンテンツ」

NHKが誇る人気ドラマの世界を、放送以外でもたくさんの方に楽しんでもらいたい。そんな想いから、NEPではオフィシャルHPの制作や新しいテクノロジーを活用したデジタルコンテンツを開発。時には前例の無い企画を提案することもしばしば。そんな挑戦に長年取り組むディレクターをご紹介します。

歴史ある作品の魅力を、デジタルで拡張しよう

DIRECTOR

プロフィール
所属
デジタル開発
出身校
早稲田大学
趣味
戦史の本を読むこと
入社の決め手
NHKグループの業務をスタッフとして経験し、その面白さを実感。より大きな仕事を手掛けていきたいと考えて入社を決意。
経歴
2010年3月
スタッフとしてデジタル開発の業務に従事
2017年4月
中途入社社員としてデジタル開発に配属になり、HPや360度画像、VRコンテンツなどの制作ディレクターを担当
担当ディレクターT

FLOW

プロジェクトの流れ プロジェクトの流れ
デジタル展開「大河ドラマ・朝ドラの360度コンテンツ」 デジタル展開「大河ドラマ・朝ドラの360度コンテンツ」

CHAPTER.01

映像とデジタル、両方の知識を掛け合わせる

NHKには、制作陣が人生をかけて作り上げるような、素晴らしいドラマや番組がたくさんあります。こうした作品の魅力をオフィシャルHPやSNSの制作にとどまらず、新しいテクノロジーを活用したコンテンツを開発して幅広い層に発信し、深く楽しんでもらうことが、私の所属するデジタル開発部のミッションのひとつです。

特に2015年頃は、VRや360度映像といった新技術が登場し、世の中の注目度も高まっていた時期。もちろん、私たちの部署も興味津々で、「これは面白い」「うまく活用できないか?」と、さまざまな施策を検討しました。その中で出てきたのが、「大河ドラマ『花燃ゆ』のハイブリッドキャストやオフィシャルHP用のコンテンツを開発しよう」というアイデアでした。

新しい技術を使って、たくさんの方に楽しんでもらえるコンテンツは何か。ディレクターを任された私は、映像制作の現場で下積みを経験し、その後デジタル領域に転身した身として、「両方をかじってきた自分だからこそできる仕事をしよう」と意気込み、企画を練っていきました。そこで思いついたのが、大河ドラマ「花燃ゆ」のセットを色々な角度から楽しめる360度画像のコンテンツでした。ドラマ本編に登場する重要な舞台を、Web上で自由に見て回れたら面白いのでは?と考えたのです。

※放送と通信を連携させた新しいテレビサービス。インターネットに接続したテレビで、リモコンのdボタンを押すと体験できる。

デジタル展開「大河ドラマ・朝ドラの360度コンテンツ」

CHAPTER.02

制作手法も一つひとつ研究しながら挑戦

思いついてからは早速企画をまとめ、ドラマの制作スタッフに提案しました。NHKではほぼ前例のないコンテンツでしたが、「視聴者の方が、ドラマのセットをじっくり見られる機会はそうそうない。ぜひやってみましょう」と快くゴーサインを出してくれました。私自身、360度画像の撮影で初めて大河ドラマのセットにお邪魔したのですが、小さな小道具ひとつまで完璧に作りこまれていて、「これはたくさんの人に見てほしい」と素直に感動したほどでした。実際、公開後の反響も大きく、この実績が次の一歩へと繋がっていきます。

2016年放送の大河ドラマ「真田丸」では、360度画像の公開とともにプラスアルファの提案を行いました。今度はスタジオ見学ツアーをVR動画で疑似体験できるコンテンツです。大河ドラマの場合、主人公のゆかりの地域で「大河ドラマ館」が開館されることが多く、NEPのイベント事業が企画制作・施工を手掛けています。その企画のひとつとして体感型のVRを導入しよう、というわけです。

ただし、イベント企画は運営スタッフの負担が少ないこと、たくさんの人が手軽に楽しめることが重要テーマのひとつ。そこで、ハードには高額かつ繊細なハイエンド機材ではなく、スマートフォンと簡易型ゴーグルの組み合わせをチョイス。これなら運用もしやすく、複数台の用意が可能で広く展開できます。

この企画も無事に通り、いざ撮影へ!となったのですが、当時はまだVR動画の事例が少なく、撮影手法も確立していない状況。VR映像特有の酔いを抑える方法を検討したり、“見学ツアー”として成立するようにワンカット一筆書きで撮影してみたり、360度カメラに撮影クルーが映りこんでも違和感が無いように「黒子の格好で撮ろう」と衣装を用意したり。本当に試行錯誤の連続でしたが、壁を一つひとつアイデアで乗り切っていくのはとにかく楽しかったです。

デジタル展開「大河ドラマ・朝ドラの360度コンテンツ」

CHAPTER.03

生まれた実績を活かし、次の提案に繋ぐ

2016年1月、「信州上田 真田丸 大河ドラマ館」がドラマの放送開始に合わせて開館しました。オープンから3か月ほどで入場者16万人を超えるなど、連日多くのお客様でにぎわいました。私もVRコンテンツの運用状況を確認すべく現地見学に行ったのですが、VRコーナーの前は平日にも関わらず長蛇の列!予想を超える人気ブースとなり、主催者も嬉しい悲鳴をあげるほどでした。

コンテンツを楽しむ方々を目の当たりにして、「頑張ったかいがあった」と嬉しい気持ちでいっぱいになりました。一方で、「ここまで行列になると、スタッフもお客様も負担が大きいかもしれない」と反省。当初は3~4分のVR動画でしたが、360度画像とドラマ本編の映像を用いた1~2分のコンテンツを新たに作成しました。こうして現場のニーズに応じたコンテンツ開発のノウハウを蓄積していきました。

実際、大河ドラマ館以外にも、このようなコンテンツを披露する場はさまざまあります。NHK地方局の公開イベントもそのひとつ。2018年の「西郷どん」では大河ドラマ館用のショートコンテンツに加えて、地方局のイベント用にはVR動画コンテンツ「西郷どんスタジオツアー」を制作。主演の鈴木亮平さんにもご協力いただき、コンテンツ内のツアーガイドとして出演していただきました。

さらに2019年の連続テレビ小説「まんぷく」では、スタジオセットを3DCGで完全再現したVRコンテンツに進化。それまでは視点移動のみの体験でしたが、ユーザーの動きに合わせて、セットの中を思いのままに歩き回れるインタラクティブコンテンツを提供できるようにしました。これは2015年時点では難しかったのですが、ハードも3Dスキャンなどの技術が年々汎用的に使いやすくなったことで実現したものです。技術の進歩と共に、我々の挑戦もどんどんステップアップしているのです。

CHAPTER.04

リベラルで多彩!ここだから、できることがある

新しいコンテンツ開発に毎年チャレンジできるのは、大河ドラマや朝ドラがたくさんの視聴者に支持されているお陰でもあります。我々には大河ドラマ館や地方局のイベントなど、NHKグループならではの環境があるからこそ、継続して実績を積み重ねられるし、コンテンツの幅を広げていくことができるのです。

それに、NHKグループはリベラルな文化が育まれていることも大きな魅力です。良い意味で実力主義と言いますか、熱意を込めて面白い企画を提案できれば、立場や年次に関係なく、たとえそれが歴史ある人気シリーズに関するプロジェクトであっても、実現させるチャンスが広がっています。

事実、私もデジタル開発の業務に携わるようになり、「こんなことができたら」というアイデアをいくつも形にしてきました。最近も、人気の情報番組などとコラボレーションできないかなと、水面下で準備を進めていて、これもいつか世の中に発信できたらと頑張っています。

番組があり、デジタル開発があり、イベントもある。NEPで働くうちに、「ここは映像制作会社の枠を超えた、コンテンツの小さな総合商社のようだな」と感じることも増えてきました。社内には、幅広い分野に精通したプロが集まっているので、それぞれの領域を横断して連携しあえれば、これまでにない価値も生み出せるはず。私自身も、幅広い分野の仕事の経験を積んで、今後は別々の領域を繋ぐ“ハブ”のような存在になっていきたいと思います。

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