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WORK プロジェクトストーリー

ミュージカル「忍たま乱太郎」
01

ミュージカル「忍たま乱太郎」

NEPでは独自のイベントの企画・制作・運営を多数手がけており、ミュージカル「忍たま乱太郎」は代表作のひとつです。大人も楽しめるエンターテインメントであるこの舞台の制作に、入社3年目でチャレンジした女性プロデューサーがいます。彼女が経験した奮闘と成長の日々に迫ります。

体当たりの挑戦で“2.5次元”をたくさんの人へ

I PRODUCER

プロフィール
所属
イベント事業
出身校
武蔵野美術大学
趣味
好きなバンドのライブに行くこと
入社の決め手
東京駅のプロジェクションマッピングもNEPが行ったと知り、新しい技術を使った映像制作や、イベント、キャラクター事業など興味がある分野に強そうだと思ったため
経歴
2017年4月
新卒入社
2017年6月
情報文化番組にてアシスタントプロデューサー業務を担当
2017年8月
番組開発にて動物番組、ドラマなどのアシスタントプロデューサー業務を担当
2018年6月
グローバル事業本部デジタル映像イノベーションへ異動。4K8K普及推進SHVパーク担当としてプロデューサー、アシスタントプロデューサー業務を担当
2019年6月
イベント事業へ異動。8KSHVパブリックビューイング業務担当、ミュージカル「忍たま乱太郎」プロデューサー業務を担当
担当プロデューサーI

FLOW

プロジェクトの流れ プロジェクトの流れ
ミュージカル「忍たま乱太郎」 ミュージカル「忍たま乱太郎」

CHAPTER.01

入社3年目で、ブームをけん引する作品に挑戦!

私がNEPに入社したのは、イベントやキャラクター事業などに興味持ったことがきっかけでした。その上、学生時代から大のアニメ・ゲーム好きで、関連するライブやミュージカルともなれば5回、10回と劇場でリピート鑑賞するのも当たり前というタイプ。周囲には漫画やアニメを原作とした、いわゆる“2.5次元ミュージカル”が好きな友達もたくさんいます。それでも、まさか入社3年目でミュージカル「忍たま乱太郎」のプロデューサーのひとりに抜擢されるなんて、1ミリも想像していませんでした。

2010年に第1弾公演が行われたミュージカル「忍たま乱太郎」は、2.5次元ブームの先駆けとも言える作品です。アニメの主人公は忍術学園一年生の乱太郎、きり丸、しんべヱですが、ミュージカルでは若手俳優が演じる六年生を中心に構成されています。私と同世代の20~30代の女性を中心にたくさんのお客様に愛され、現在も続く人気シリーズへと成長しました。

実際、勉強を兼ねて第9弾のパブリックビューイングを見に行ったことがあるのですが、映画館は満員御礼で、ファンの皆さんの熱量の高さや盛り上がりも想像以上!「こんなに愛されているんだ」とビックリしたほどです。そんな看板タイトルに私が携わる……。緊張しましたが、チャンスを得た以上は頑張るしかありません。お客様に最も近い存在として、少しでも自分の感覚を活かして役に立っていこうと気合が入りました。

ミュージカル「忍たま乱太郎」

CHAPTER.02

はじめの一歩は、「現場担当」の仕事から

2019年は、ミュージカル「忍たま乱太郎」が10周年を迎える大切な年。記念すべき第10弾公演ではシリーズ初となる製作発表会の実施やクリエイティブスタッフの一新など、新しい取り組みが行われました。こうした中で、私は10月に上演予定の「第10弾再演」に向けた準備工程から参加することになりました。

ただ、舞台のことは右も左も分からず、舞台のプロデューサー業務も初めての挑戦です。どう動けばいいのか悩んでいると、上司が「予算管理やスケジュール管理は私が担当するから、まず現場に張り付いて経験を積もう」と舞台稽古の見学に連れて行ってくれました。

「このシーンのキャラクターの心情をもっと掘り下げよう」「こんなセリフを追加するのはどうか」。稽古場では、初演の内容を踏まえて、演出家やキャストからどんどんアイデアが出されます。実はこうした時に、「お客様に喜んでもらえるか」「原作の世界観からずれていないか」と変更の有無をジャッジするのもプロデューサーの大事な仕事。新参者の私にも意見が求められ、緊張しながらも自分なりの考えを発信していきました。

さらに現場では制作スタッフさんと一緒に進行をサポートしたり、キャストやスタッフの皆さんに稽古スケジュールを連絡したり。私にできる業務を積極的に行いながら、舞台知識を吸収していきました。稽古場の熱気は日を追うごとに高まっていき、初日公演も間近という頃にはボルテージも最高潮に。けれど、私たちはここでまさかの事態を迎えます。それは、プロデューサーという立場の重みと難しさを痛感させられる出来事でもありました。

ミュージカル「忍たま乱太郎」

CHAPTER.03

トラブルに直面して知った、プロデューサーの重み

稽古場から上演予定の劇場に場所を移し、第10弾再演のリハーサルがスタートしました。その一方で、製作陣は重要な判断を迫られていました。再演初日となる週末に「大型台風が関東を直撃する」という予報が発表されたのです。そこでミュージカル「忍たま乱太郎」の 製作委員会 メンバーが集合し、チーフプロデューサーが中心となって、緊急ミーティングが行われました。

キャストもお客様も初日を心待ちにしています。台風がそれることや勢力が弱まる可能性もある。しかし、予報通りに台風が直撃すればお客様はもちろん、キャストやスタッフにも危険が及ぶので、大事をとって中止にするべきか。長時間にわたる議論を経て、全員の意見が「安全第一」をとることで一致しました。初日を含めた土日4公演の中止が決定しました。

こうした様々な課題に直面した時、適切な決断を下すこともプロデューサーの大事な役目。私も議論に参加しましたが、その責任の重さに胃がキリキリと痛みました。それでも改めて初日を迎えた時には、「この悔しさをばねにして最高の舞台を見せよう」と関係者が一丸となり、キャストの熱量もあふれんばかりでした。その想いはお客様にもしっかり伝わり、急遽決定した追加公演も多くのお客様にご来場いただき、以後は平日も立ち見が出るほどの大盛況に!

私も公演中は毎日劇場に入り、舞台のクオリティ管理やロビーの状況確認など様々な業務に奔走していました。そして終幕後、たくさんのお客様が幸せそうな表情で帰る姿を見ては、「頑張ってよかった!」とこの仕事の面白さと頑張る意味を実感したのです。

CHAPTER.04

もっとたくさんの方に、魅力を届けたい!

第10弾再演の途中からは、その後に予定されていた「学園祭」と銘打たれたコンサートの準備にも並行して参加しました。曲目の選定に携わらせてもらったり、舞台セットの配置について演出家や劇場と相談したりと、仕事の幅とプロデューサーとしての知見を少しずつ広げていきました。

さらに第11弾の公演が決定し、今後の物販の展開やHPの仕様などについても、意見を求められるようになりました。事業を継続していくためには、売上や利益の管理も重要なテーマで、プロデューサーとしてビジネス感覚を磨く機会も増えています。まだまだ3年目で経験も知識も足りないことばかりですが、チャレンジの機会を積極的に与えてもらえる環境については、感謝しかありません。

いまの目標はプロデューサーとして一歩ずつステップアップし、ミュージカル「忍たま乱太郎」をもっと盛り上げていくこと。アニメの人気を考えれば、まだまだ知名度を高める余地があるはずです。これまで支えてくれたファンの方にも、これから出会う新しいお客様にも、どちらにも喜ばれるようなアイデアを形にしていければ嬉しいです。

ミュージカル「忍たま乱太郎」 ミュージカル「忍たま乱太郎」

2020年1月取材