WORK

NEPは、アニメ「おさるのジョージ」の国内版権のエージェントです。「おさるのジョージ」の著作権者であるNBC Universalの代理として、国内における同作品の商品化やプロモーション使用許諾の営業・交渉の窓口を担っているのが、ライセンス事業部のM。作品のブランディングに沿った、さまざまなグッズ開発やプロモーション使用、イベント実施には、作品を大切にする者として譲れない思いがあります。
M
プロフィール
- 所属
- ライセンス事業部
- 出身校
- 信州大学 人文学部
- 出身地
- 長野県
- 趣味
- 映画・ゲーム・読書・お酒・山登り
- 入社の決め手
- 映像作りに携わりたかった、国際共同製作に挑戦してみたかったから

経歴
- 2018年4月
- 新卒入社
- 2018年5月
- イベント事業部へ配属(制作企画部と兼務)
「東京JAZZ」に広報/PRなど、海外アーティスト対応に携わる - 2018年10月
- 情報文化部へ配属(制作企画部と兼務)。
番組制作に携わる。『ごごナマ』『ニュース シブ五時』など担当。 - 2019年7月
- ライセンス事業部へ本配属。「チコちゃんに叱られる!」 (2021年3月まで)、「おさるのジョージ」、「ギガントサウルス」の版権展開を担当




CHAPTER.01
365日、まいにちワクワク
2024年現在、17年間にわたって放送されているアニメ「おさるのジョージ」。原作である絵本は1941年に発行されており、長らく世界中で愛されているキャラクターの一つです。私も子どもの頃、家に「おさるのジョージ」の黄色い絵本があり、好んで読んでいました。優しい思い出のある作品です。
「おさるのジョージ」のライセンス事業について、キーワードを掲げるとしたら「365日、まいにちワクワク」だと思っています。このアニメは、毎回、日常のささいなことに興味を持ったジョージが、その好奇心を生かして、いろいろなことにチャレンジしていく物語です。「知的好奇心を楽しむ」という作品のDNAを、イベントにしてもグッズにしても反映したいと考えています。それが譲れないポイントです。
同時に「おさるのジョージ」という作品に、365日触れてもらいたい――そのためにいろいろな商品をファンの方に届けたいという思いもあります。

CHAPTER.02
作品の信頼を守るために必要なこと
「おさるのジョージ」は日本の子どもを中心に、非常に多くの方に愛されています。だからこそ、「コラボレーションしたい」と考える企業は少なくありません。しかし、作品の信頼があるからこそ、たとえばコラボレーションした食品でお腹を壊した、ということは絶対にあってはなりません。そのため、コラボレーション元の商品の安全性については、徹底的に確認をするのが私たちの仕事でもあります。
「三方よし」も大事な視点です。「三方」とは消費者、版権元、コラボ先の企業のことです。ビジネスにおける考え方をコラボする企業と擦り合わせながら進めるのは、多くの調整を必要とし、時にタフな交渉が求められることもあります。
大変であると同時に、鋭いビジネス的な視点が求められることは刺激的です。また、コラボする企業の数だけ、そこに自分の知らなかった世界があり、好奇心がくすぐられるプロジェクトでもあります。

CHAPTER.03
毎日ジョージの居場所を探している
自分の提案によって、人に愛されるジョージ商品が世に生まれ、開発メーカー・権利元の双方にとって、よいビジネスにつながることが、この仕事のよろこびです。また、売り場やイベント会場などのリアルな場やSNSでお客さまが楽しそうにしているのを見ると、この仕事に関わることができてよかったと思います。
一方で、こちらから「おさるのジョージとコラボしませんか?」と企画を立てるケースもあります。先日は、野球のパシフィック・リーグ6球団とコラボさせていただいて、ジョージが各球団のユニフォームを着たイラストを用いたグッズなどを複数展開しました。長年愛されてきた作品だからこそ、親子3世代にわたって球場に足を運ぶきっかけになったのではないかと思います。
普段の生活のなかでも「どこにジョージがいたら、ファンの方がよろこんでくれるだろうか」ということを考えています。たとえば、バナナのクッキーが陳列されていたら、「あ!」と思ったり。毎日が楽しいです。

CHAPTER.04
NEPでなら叶えられること
今後は、テレビ外で作品を事業展開してきた経験を活かして、事業展開もできるキッズアニメの提案をしていきたいです。アニメ事業部の方々が提案するのが王道ですが、ライセンス事業部からも提案はできます。むしろ、NEPとしては放送だけではなくて、それ以外のところでも楽しんでもらえるような作品をつくっていこうと舵を切っているので、うちの事業部から提案するのはむしろウェルカム。実際に、過去にも同様のケースがあったはずです。
私が大学生の頃、忘れられない経験をしました。1年間のアメリカ留学だったのですが、映像制作の学科だったので、アメリカの学生と一緒に映画をつくりました。日本にいた私にはない価値観や視点を知ることができて、とても楽しかったです。
NEPでも、海外のクリエイターとタッグを組んで、同じようなことができないかと考えています。異なる文化圏に暮らす人々と一緒に何かをつくると、新しい視点の作品ができ上がります。アニメでもいいですし、視野を広げてドラマでもいいかもしれません。それができるのがNEPですから。
2024年10月取材